おっとっと、今夜は『大文字の送り火』が行われる。
夏の終りを告げる 小京都中村の風物詩。
旧暦の7月16日に、山の神を祭っている 大の字山が、
『大』の字に 赤く染まる。
山の神さん・・「人間様の都合で 命の源である、山々を荒らすなよ!
たのむけん わしらぁを 怒らすなよ!」
と 聞こえてきそう、、、。
これは 川船に乗って 船上から写してみた。
けんど うまく 写っちょらん、、、
ようするに こんな感じ。
いわれとしては、約五百年前、
一條教房の息子、房家が教房と祖父兼良の精霊を慰め、
京都を懐かしんではじめたと伝えられちょる。
この『一條公ゆかりの火』は 間崎地区の盆行事の一環として、
地域の住民が 一生懸命 段取ってやってくれよる。
「ああ、 これで 夜風も涼しくなるねぇ~」
と、四万十の住民たちは 秋の訪れに ホッ!と するがです。
京の雅を現代に伝える 珍しい行事で、
大勢の見物客を楽しませてくれます。
そういえば、猿飼のヒサシくんから、
「こじゃんと うまい梨 もろうたけんど 食う?」
あたし・・「食う。梨はスイカの次の 好物じゃけん」
ヒサシくん・・「われの ブログ見よる 栃木の宇都宮の
フクダくんから 送ってきたがよ」
あたし・・「お、おおきに、おおきに、、、」
宇都宮のフクダさん、ざまに美味しかったぜ。
ほんまに おおきに。
ぜひ 四万十にも 来てくだされ。
おまけに ヒサシくんが住みよる 黒潮町の、入野の浜。
この砂浜も天下一品です。
wasuke
「われ、こじゃんと珍しいモン 持ってきたぞ!」
と、久しぶりの ヒサシくん。
子どものころ 近所の庭にあった
ニッケイの木の皮を剥いで、食べた記憶が 甦った。
それは 木の根であったり、樹皮であったり、葉っぱであったり、、、
とにかく、ひもじい時のおやつであったのは 確かである。
漢字では『肉桂』と書き、最近では シナモンとも言われるらしい。
京都銘菓の八つ橋のあの味。
もともとは 生薬(漢方)として使われていたらしい。
ハナちゃん・・「へぇ~ 食べてみろ~と、、、ゲッ・・・」
あたし・・「まことに 懐かしいねや。こんまい時 食べたもんよ・・・
これを噛んで食べると 空腹感がないなったような気になったがよ」
ヒサシくん・・「そうじゃろ、そうじゃろ。
われに 食べささんといかんと 思うて 根を掘ってきた。
スイカもできたけん 食えや」
ヒサシくんも あたしと同じで スイカにゃ 目がない。
しかも 自分で作りよるがが なんとも憎い。
ちなみに トマトと酢みかんの なお七は、
カノーくん自慢の作。
今年は 昨年のような うなぎは 捕れんかったらしい。
これが 昨年のうなぎ。
山・川・海と 自然の中で営む、いたって シンプルな生活。
原始的といやぁ 原始的。
どちらを 選ぶかは 個人の選択。
けんど、なにへんにつけ
原始が見直されているのも 確かじゃなかろうか、、、。
そのヒサシくんの短歌が 『朝日歌壇』に選ばれた。
これもまた、たいしたもんよ。
よっぽどの 作じゃないと 選ばれん。
あの時に あなたの背中に伸ばした手
届かず終った もひとつの道
選者 永田和宏氏の寸評に、
「そう、その一歩が人生を分ける瞬間というものがある」と書かれていた。
日本人が 最も大切にする、
言葉の向こうにあるもの、、、。
海辺の山奥の 一軒家での生活。
スイカから落花生、露地ものトマトやきゅうりにナスなど 作りながら、
詩を歌って 暮らしてる。
あたしは いつも
「ヒサシくんにゃ かなわん、、、」と思っている。
wasuke
「いごてつの天日塩から 仕事が来たぜ!」
と いうことで 早速 土佐佐賀の いごてつさんちへ ツヅキと、、。
ちなみに いごっそうの哲男さんが作る塩 ということで、
『天日塩・いごてつ』と言う屋号らしい。
おっとろっしゃ!
『塩』ということで 海辺を想像してたけんど、
着いた先は 山の頂上付近。
あたし・・・「こんな山の てっぺんすで作りよるがかえ?」
いごてつ兄・・「そうよ、下から海水汲み上げて、潮風と山風を
ぎょうさん浴びてできる『塩』じゃけん値打があるがよ!」
あたし・・・「へぇ~・・・?」
この下の海から 山のてっぺんに海水を汲み上げて、
お日さんと風だけで 蒸発させて塩の結晶を
作るがじゃけん 気が遠くなるような作業。
あたしも早速 頂くことに、、、。
こりゃ たまげた!
口では説明できん。
なんとも言えん 天然の甘さ? 旨味?が広がりよる。
あたし・・・「こりゃ うまいねぇ・・・」
ツヅキ・・・「ほんまに おいしいぜ、、、」
いごてつ兄・・「ほう~じゃろう、ほう~じゃろう!」
ツヅキ・・・「この微妙で繊細なうまさと、いごてつ兄が
どひたち つながらんけんど、、、」
あたし・・・「うん、うん、、、」
いごてつ兄・・「われ、ほたえた事言うなや!」
と、二人とも 睨まれた、、、。
県外のお得意さんも 徐々に増え、
「製造が間に合わん!」と 嬉しい悲鳴の奥さん、、、。
黒潮 踊る 土佐佐賀の 山のてっぺんす。
いごっそうの『てつ兄』が
精魂こめて作りよる天日塩。
海水とお日さんと潮風だけで、
余分なもんな 一切使うちょらせん!
ただ ただ、
『てつ兄』の気持ちがぎょうさんつまっちょる。
トマトやキュウリにそのままかけて、
また、魚や肉料理に使うと こじゃんと うまい。
天然のミネラルいっぱいの、
いごてつの天日塩を いっぺん食べて おせや!
奥さん・・「しょうしなけん 写真はいやぜ~」
あたし・・「な、なにを 言いよるが!
その 普段の格好が 一番ぜ」
時々、ことうた時は、この山のてっぺんすで、
この木に座って 太平洋を ボ~と見るがと!
何とも えい話じゃろう、、、!
wasuke
毎年 お盆には必ず帰ってくる 漫画家の安倍夜郎さん。
今回、2回目の原画展を『風雅』で開催。
と、いうことで早速行ってみた。
安倍さんには、『はたも~ら』で連載いただき、
たいちゃ お世話になりよる。
ただ ただ、あたしが 中村高校の先輩だった、
というだけのこと、、、。
ほんまに 感謝いたしております。
「深夜食堂」の
『小腹も心も満たします』
『人生いきあたりばったり・・・』
こんな小タイトル、、、こじゃんと 気に入っちょる。
『風雅』のマスターも 安倍さんの恩師、というだけのことじゃけんど、
先輩と恩師思いの 安倍さんには 頭があがらない、、、。
安倍さん・・・「まんがには 定義とか規制は なんちゃない。
自由に思うまま 描いたら えいがよ、、、」
とは言うものの、原画を見たら おっ!と たまげる。
パソコンに慣れた あたしらぁには、
逆に フリーハンドの線とか、
にじんだ ベタ塗りなどが ざまに新鮮に見える。
画風もストーリーも、懐かしき あの時代を思い起こしてくれる。
時代は ころころと 移り変っていくけんど、
人間さまの 心の根っこの部分は そう簡単に変らん。
と、思う。
深夜食堂に出てくる 人物に よう似いちょる、
と 思うのは あたしだけじゃろうか、、、
集った同級生の 熟女たち。
熟女1・・「あたしらぁも かつては 中村の玉姫と 言われたがぜ!」
あたし・・「ふ~ん、そうじゃろ、そうじゃろ。かつての玉姫ねぇ~」
熟女2・・「なに!その言い方! やしべちょら~せん!」
と、おおいに盛り上がった初日でした。
ま、ビッグコミック連載と 言えば、日本のまんが界じゃ 超一流。
そんな御方と「あの時、われはねぇ・・・」と、
語り合えるってことは 大変名誉なことながです。
韓国では『深夜食堂』が、なんとミュージカルとして、
上演予定だとか、、、
あたしの後輩、
安倍夜郎さんの 益々のご活躍にご期待申し上げます。
おまけに、ハナちゃんの
『はたも~ら・うちのだしシリーズ』のコマーシャル。
wasuke
8月半ば、お盆と重なり、
四万十は 帰省客と観光客でごったがえしちょる。
サンリバー四万十物産館も お客さんでいっぱいだった。
お陰さまで『四万十まるごと・はたも~ら』の
だしシリーズ(めじか・かつお・鮎)はじめ、
川原茶から お米など ぎょうさん 買っていただきよる。
心をこめて、「おおきに・・・!」と 感謝、感謝。
8月15日といえば 終戦の日。
67年前の その日、日本の降伏を国民に伝える 玉音放送があった。
『やっとこれで 平和な日々が送れる』
『もう二度と戦争はしない!』と、誰もが思ったことじゃろう。
けんど、最近 無人島 ひとつで近隣諸国と 何やらもめよる。
「たかが 無人島」と いえども、
国対国の 領土問題となると、話は ややこしくなる。
お隣の 一国のあるじも やや 喧嘩ごし、、、。
つまり、人間の歴史は 戦いの歴史と言ってもえいかも知れん。
ず~と 地球のどこかで 戦争がおこりよる。
この際、ロシア、韓国、中国、日本の親分たちを四万十に招き、
『ヨ~イ ドン!』で水泳大会してもろうたら どうじゃろう、、、。
泳いだ後は、四万十川の幻の巨大魚 アカメ教授の教えを賜わる、、、
アカメ教授・・「イ大統領! 過ぎ去ったことにクヨクヨするより、
明日を見つめよ!」
「のだ総理!一度言ったことを 忘れちゃならん!」
など々・・・・夜は 天然うなぎと鮎を肴に 地酒『藤娘』で一杯、、、。
翌日は 四万十町の カッパ館長の講議、、、
こりゃ 全国から 取材に来るろうねぇ。
なんて、考えよったら 楽しくなってくる。
しょせんは そんなもんじゃない・・・?
四万十は 夏真っ盛り!
wasuke