「われ、こじゃんと暑いねや!
すいかが 熟れたけん へんしも 取りに来いや!」
と、猿飼のヒサシくんから 電話がかかってきた。
あたし・・「う、うん。
暑うて ずつないけんど、すいかねぇ、、、」
ヒサシくん・・「われも めっそに 弱いねや。ま~ 早よ 来いや!」
と いうことで「すいか」といわれると 心が踊る、、、
ま、夏は すいかに限る。
あたし・・「われ、この水不足の暑いなか、よ~作ったねや!」
ヒサシくん・・「うん、雨は降らんし、イタチは来るし 大変やったがよ」
「ま~食え・・・」
早速 水で冷してくれちょった すいかを
『ザバッ!』っと 切ってくれた。
すいかは 冷蔵庫じゃなく 谷水で冷すと 決まっちょる。
あたし・・「うん、え~あんばいじゃいか、、、」
ひさしくん・・「そうじゃろ~ そうじゃろ~!」
ヒサシくんの 庭のモッコクには ジュウシマツの巣箱が用意されちょる。
「今年は 巣作りに 来んかった、、、」と 残念そう、、、
あたし・・「ま、今年は 四万十で ニッポン一暑い 41度を記録。
なんぼいうたち こんな夏は 知らんねや、、、」
ヒサシくん・・「そうじゃねや、地球が 怒っちょるねや」
ってな調子で、
夏の午後 人里離れた山奥で、
ミンミンゼミ を聞きながら、
谷水で 冷した すいかをいただく、、、
こんなに 贅沢なことはない。
ヒサシくん・・「そうよ、この山の奥で
無農薬の稲作を始めた若い師がおるぞ!」
あたし・・「な~に! そりゃ 行ってみんと いかん・・・」
ヒサシくんの家から 約800mほど上の平地を 開拓して、
水耕田を作ったらしい。
早速、案内してもろうて 行ってみると、
「おっとろっしゃ! こりゃ たまげた、、、」
周りに田んぼが ないけん 無農薬で自然のまんまに 育てよる。
まさに 奇跡の お米。
なんでも、8年ほど前、東京から移り住んだ若夫婦が
今年から 作りよるらしい。
二人とも 関東出身で、
東京→沖縄→高知(黒潮町)と 放浪の末、
この黒潮町が こじゃんと 気に入って 住みついたらしい。
おっと、、、
家の納屋には 昔懐かし 脱殼機や もみすり機が用意されちょる。
この タナミさん夫婦は ただ者じゃないので、
ちゃんとした 紹介は 次回、ということで、、、、
ご子息の・・・
トーミくんが、機嫌よく 見送ってくれたがよ、、、
「おおきに」
wasuke
2013年8月21日
09:15 | 新着情報