不動の滝(ふどうのたき)
幡多郡大月町の国道321号線から、沢に沿って脇道にそれること数キロ。
高さ3メートル前後と、それほど大きな滝ではないが、山間の静寂な場所にひっそり
とあることもありその滝音は荘厳な響きも感じさせる。
小さいながらも豊かな水を湛える滝壺には、数多くの小魚が遊泳し、豊かな自然を
伺うことができる。
古来より近隣の地神としての信仰を集め、弘法大師の四国八十八ヶ所建立の際、
修行場として祀られたという言い伝えもある。
地域の人々の浄財から「瀧不動明王」として祠が祭られている。
その祠の中には、本尊として「空海像」も置かれているが、ある方の言によれば
「本尊は不動の滝そのもの」であるとのこと。
現代人が忘れかけているものが、ここにはあるのかもしれない。
〔所在地〕
高知県幡多郡大月町清王
東緯132°43′29″ 北経32°48′50″